秘密基地のある家

ルポハウスを知ったきっかけは「家づくり仲間との情報交換の場だった」と教えてくださった奥様。”営業マンがいない設計事務所”ということで訪ねてみると、最初から細かい部分まで聞いてもらえたことや、いろいろと正直に話してもらえたことに納得がいき、ルポハウスにしようと決めてくださいました。

「リビングはシンプル、そのほかは自由」という言葉の通り、遊び心がいっぱいのS様邸。階段下のスペースを面白く使えないかなと考えたリビング内にある家型アーチの秘密基地は、遊びはもちろん勉強やパソコンスペースとして多用な使い方ができます。クロス使いでは一面の半分ずつを違う柄に組み合わせたり、お子様たち自身が選んで「自分の好きな部屋」をつくりました。たくさんの情報や家を見て「自分たちにとって必要なものが最低限あればいい」と行きついたSさんご夫妻。天井高をわざと低めにして大きな窓で広さを演出したリビング、キッチンのパントリーや造作洗面とサンルーム、広めのトイレ…究極のこだわりと家族の愛着が詰まった住まいになりました。

「落ち葉や紅葉で季節を感じられるように落葉樹を選んでいます」と教えてくださったのは、門回りの緑のこと。それまで殺風景だった家の雰囲気が、まるで変わったのだとか。ご主人も「せっかくの外観が損なわれてしまう気がして、カーポートはつくりたくない」といわれるほどです。家の第一印象を決定づける場所だからこそ、大切にされた思いが伝わってきますね。

友達を呼べる空間が広くなり、家中を走り回れるようになったお子様たち。「ご近所とのつながりが出来て良かった」と新しい環境ではじまった暮らしには、時がもたらす変化と家族が育つ喜びがあふれています。